2009年10月25日日曜日

75.思想幽霊

希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学を読んだ。

池田信夫氏は名前は知っていたがblogを読んでいるわけでもなく、あまり考え方などに触れる機会がなかったが、タイトルに惹かれて購入。

…うーん。

まず「希望を捨てる勇気」という言葉は本編に出てきませんw
「おわりに」の一番最後の行に出てきます。

まあ池田先生の大作(ちょっと悪意がある言い回しかな?)なので深い問題を理路整然と解説してくれます。

で、率直に言ってしまうと「劣化版大前研一」
彼は意識しているかわからないが、大前さんになりたいのではないだろうか。
しかし彼はコンサルティング会社に勤めたことがあるわけでもなく、
会社の経営や総理のアドバイザーをしたこともない。
大前さんとの一番の違いは思想を語って終わりなところ。

○○という議題があったとすると、
池田氏は大体以下のような流れで話す。
1.○○はこのような流れで問題となった。
2.現在は○○はこういう点が問題である。
3.その対応として××がなされているが、2の原因によりこれは意味がない。

大前氏はこれに以下の文脈が続く。
4.ゆえに私はこのような手を考える。
5.これによって出てくる問題もあるが、このような利点があるためトータルではプラスになるだろう。

要は池田氏は「世の中はみんな馬鹿だ。俺だけが本質を知っている」という論調なのだ。
大前氏のように一度でも経営に携わった経験があれば、単なる批評家の無意味さに気づくはずだが、いかんせん彼は東大を出てからNHKに就職し、その後は教授職を転々としているだけなので、ご高説には自信があるだろうが自分の案を形にした経験に圧倒的に欠けているのだ。

このような人を良く見かける場所がある。
皮肉にも池田先生が著作で批判している「はてなダイアリー(以下はてな。はてなには色々サービスがあるのでこの略し方も問題だけど)」だ。
2ちゃんねるとはてなは似たような感じに見えるが、僕はちょっと違うと思う。
(ちなみに僕は2chユーザなのではてなは嫌いです。)
2ちゃんねるはスレッドという一つの事象についてコメントが集まるが、
はてなは一人のコメント(ダイアリー)同士がつながっている。
つまり2ちゃんねるは馬鹿ばかりだけど、一応一つのネタに沿って話すというルールがあり、ネタそのものに思想は含まれない。
だが、はてなは個人の思想「○○ってあれだよね(と俺は思う)」からスタートするのだ。
厳密にそうとは限らないのだけど、大体こんなイメージ。
なので、はてなは池田氏のように自分の思想を垂れ流す場となっているのだ。2ちゃんねるでいうチラ裏の集まりってことかな。そのため僕はどうも違和感を感じてしまう。

チラ裏の意見は他者の意見に不寛容となりがちだ。(ダイアリーだから別にそれでいいんだけど)
そのため、その意見にフィードバックをする気にもなくなるし、批判によって精錬されないためにその意見の価値も高まらない。2ちゃんねるにチラ裏の意見を書いたところで「ここはお前の日記帳じゃないんだ」と言われて終わりだ。というか言われるだけマシだ。大抵は存在すら認められないただの幽霊扱いとなってしまう。

池田氏の文からもそういったはてな的な臭いを感じる。希望を捨てる勇気というタイトルも、「お前らこんな日本をまだ信じてるのかよ。今はこんなにダメなんだぜ。希望なんて無駄無駄」というような考えが入っているのではないか。大前氏の本のタイトルは「最強国家ニッポンの設計図」「サラリーマン再起動マニュアル」のように、どうにか逆境を乗り切ろうという意思がある。

まあ最近の大前氏はちょっと民主寄りで鼻につくけど、やっぱり頭の良さを感じるためについつい記事は読んでしまう。彼の発言には他者を動かす実体があるということだ。

ネットは匿名だし、簡単に自分の意見を発表できるのでついつい思想を垂れ流す幽霊となりがちだ。これは僕にも言える。それがきちんと形や熱を持つには自分の意見を固めて批判を受け入れる度量を持つことが必要になるのだ。そして何より、自分を投影することが重要である。幽霊が実社会について語るとき、自分はその社会の構成員ではなく、一段上からものを言う。一つの側面を表しているかもしれないが、それには何の発展性もない。自分が責任を負わないからだ。実際に「じゃあやってみろよ」と言ったところで幽霊には何も動かすことはできないのだ。「自分だったらどうするか」と自分を問題に投影させて初めて見えてくる問題もあるんじゃないだろうか。

書評(☆5つが最高)
希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学
読みやすさ☆☆
気づき☆☆

まー悪口を書いてしまいましたが、池田先生のblogにはリンクを貼りません。怒られると怖そうなのでw

2009年10月18日日曜日

74.【裁判】 執行猶予判決の翌日に、20代女性・50代女性方を連続強姦未遂→鬼畜男に懲役4年6月判決

1 名前:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★:2009/10/18(日) 02:06:02 ID:???0
★別事件の判決翌日に犯行 強姦致傷などで男に懲役4年6月 千葉地裁

・香取市で今年4月、男が執行猶予付き判決を受けた翌日に、通行中の見知らぬ女性に
 暴行しようとするなどしたとして、強姦致傷や強姦未遂などの罪で逮捕、起訴されていた
 ことが分かった。16日に判決公判があり、千葉地裁(大野勝則裁判長)は匝瑳市内山、
 無職、林学被告(32)に対し、懲役4年6月(求刑・懲役7年)を言い渡した。

 判決によると、林被告は4月17日午後3時40分ごろ、香取市佐原の路上で、通り掛かった
 20代の女性を工場敷地内に連れ込んで暴行しようとし、コンクリートの路面に2回転倒させ
 腕と肩に全治2週間のけがを負わせた。女性の悲鳴を聞いた工場従業員に見つかった
 ため逃走。その約10分後、50代の女性方に侵入し、女性を押し倒して暴行しようとしたが、
 駆け付けた女性の長男に現行犯逮捕された。

 犯行前日に、女性を襲う際の偽装工作に使おうと車のナンバープレートを盗んだ窃盗事件で、
 千葉地裁で懲役1年執行猶予3年の有罪判決を言い渡された。判決前日に香取署から
 保釈されたばかりだった。

 大野裁判長は量刑理由で「犯行態様は著しく危険かつ粗暴で大胆。被害女性の精神的
 被害は大きい」と指摘。一方で、強姦が未遂に終わったことや被告の反省を挙げ、刑を
 減軽した。

 http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1255744174

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未遂に終わったら減刑なの?被害者にとってみれば同じようなもんでしょ?
どこをもって被告が反省したと見たのかも不明。

73.読書の秋

急に寒くなった気がする。

夏は好きじゃないけれど、この朝晩にひんやりした気温になる季節は大好き。
何というか匂いが好き。

で、秋になったわけだけど、食欲とスポーツには興味がないので、読書をしてみた。
傲慢な援助は厚くて濃かった(そして高かった!\3,570!!)ので、ちょっと軽い本を選んでみたら、逆にすぐ読み終わってしまってコスト高になってしまった…。

とりあえず書評(☆5つが最高)
どの会社でも結果を出す CEO仕事術 いつも「経営者の目線」を持て
読みやすさ☆☆☆☆☆
気づき☆☆
・会社の経営方針発表で残業時間が増えているというネタになったので、残業をしない言い訳を考えようと思った。残業ゼロといえば吉越さんなので、この機会に一読。
・吉越メソッドの集大成的な本なので、関連する本を読んでいるとあまり得るものはないかも。
・全体として、責任の所在を明確化し、達成・未達成で評価することに重きをおいている印象を受けた。
・好きな文は「Don't do your best. Just do it!」”頑張ります”じゃなくて”いいからやれ!”って奴ですね。
・マネジメントの視点であれば大事なことだけ、ちゃんとやれ!―ゼロ成長企業を変えた経営の鉄則をお勧め。

マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~
読みやすさ☆☆☆☆
気づき☆☆
・自分で読むより、誰かに読ませる用として購入。テレビっ子2人に読ませたけど好評。
・ネトウヨ的には新しい情報はほとんどないが、変態新聞事件に触れた数少ない活字媒体なので希少価値がある。
・放送法の欠陥について話しているくせに、放送免許剥奪されかけた椿事件に触れていないのは画竜点睛を欠いてる気がしたけど、何でだろう。

中小企業を助ける企業再生バイブル―実績日本一のプロが語る得する成功ノウハウ
読みやすさ☆☆☆
気づき☆☆☆
・極めてテクニカルな債務超過中小企業支援本。
・ターンアラウンドにはまず金融機関との交渉が必要不可欠とのこと。確かに再生戦略があっても債権催促をとどめないとキャッシュが手に入らないしね。
・法律や支援機構を駆使しているので、もっとわかりやすい図が欲しかった。不採算部門を会社分割して売却とか本当に可能なの?
・リレーションシップバンキング等、色々セーフティネットがあることがわかった。金融機関も大変だよね。

腹八分の資本主義 日本の未来はここにある! (新潮新書)
読みやすさ☆☆☆☆
気づき☆☆☆
・日経ビジネスオンライン連載記事のまとめ本。
・地方が各々の強みを活かして再生する話。ほとんど国の補助なしなところが特徴。何でスウェーデンが一つ含まれているのかは謎。
・作者の言い回しが嫌い(作者紹介を見るとやっぱり慶応だったw)。でも挙げられている実例は極めて有益。特に事業仕訳(構想日本がやってるらしい)による歳出削減効果はすごい。もっとやればいいのに。

こんな感じです。
企業再生バイブル以外は全部1日で読めます。秋の夜長に是非。

2009年10月11日日曜日

72.中川昭一という人物



政治家が亡くなってここまで悲しい気持ちになったのは初めてだ。
ネットと世論でここまで評価が異なる政治家はいないのではないか。

僕が中川氏を知ったきっかけは新宿で総裁選の応援演説を聞きに行ったことだった。「日本のため」という言葉が印象的だった。

中川氏の評価として、必ず出てくる言葉は「保守」。
正直、僕は今回のニュースまで保守とは何かをちゃんと調べたことはなく、何となく保守=右ってイメージがあるだけだった。(だいたい合ってるけど…w)

僕なりに認識した保守とは「古きものは良きものだ。日本大好き。いいとこ伸ばそう。」という感じ。革新は「昔の日本は最悪だ。悪いとこ正そう。」という感じ。

中川氏はまさに保守の見本のような人で、拉致問題や中国の毒野菜については、国益を害する奴はぶっ潰す!とでもいうような攻撃的な言動もあった。また、日本の核所持についても検討すべきという立場だった。(持つべき、というのではなく、全く考えないというのはどうなの?ということ)
政治家なんだから国益重視なのは当然なはずだが、この国では妙に浮いてしまう。友愛といいながら無償で金や技術を他国へ輸出する首相もいるしね…。

熱い心とは対照的に、非常に勉強熱心で、農水相・経産相・財務相を歴任した。功績は枚挙に暇がないのでここ参照。特に有名な功績は財務相時のIMFへの10億ドル融資である。
マスコミは1,000億円の融資と悪意を持って報道したが、実際は眠っている外貨準備金からの捻出なので、円高時に支出し、円安時に返してもらえれば儲けものという妙手だった。この融資によってIMFから融資を受けられる国が増え、新興国は金融危機を乗り越える体力を持ち直すことができた。IMF理事も「過去に例のない最大の貢献」と述べている。

しかし中川氏を語る場合、G7は別の意味を持つ。俗に言うもうろう会見だ。
あれについては失態だったと思うし、"ある程度"責められても仕方ない。

例え、一泊四日の強行スケジュールで疲れていたとしても、
旧知の友人である財務省の玉木局長からの誘いに乗ったとしても、
酒を注いだ玉木氏が責任を問われずにその後出世していたとしても、
会食にマスコミも出席していたのに酒を飲んだという証言が一件もなかったとしても、
酒に強い中川氏がたった30分で不自然なまでに泥酔していたとしても、
記者会見の出席を誰も止めなかったとしても、
マスコミが海外に報道されたとか言ったのは実は記者のblogで、日本が騒ぐまでは全く報道されていなかったとしても、
会見後バチカンで騒いだというのが朝日新聞の嘘だったと神父が証言したとしても、だ。

当然会議そのものよりも会議後の国内向け記者会見が注目されるということはありえないし、ましてやその会見のせいで辞任なんて異常だと思うが、まあ民主党やマスコミにとっては普通だったということだね。

ともかく、僕は中川氏の功績を高く評価したいし、一生忘れることはないだろう。
残された家族の皆さんも胸をはって気丈に生きて欲しい。

僕ができることといえば、こうして誰も見てないブログに保守の志を残すことくらいだけれど。

2009年10月3日土曜日

71.【裁判】 「言葉が通じない恐怖で逃げたから執行猶予を」 在日韓国人の女、ひき逃げで女児を重体にさせる→懲役8月求刑

久しぶりにバカ裁判カテゴリ。
巡回サイトのニュースも見てね。

1:☆ばぐ太☆φ ★:2009/10/03(土) 12:30:39 ID:???i
★東根の女児ひき逃げ:被告に懲役8月を求刑--地裁初公判/山形

  東根市で6月、当時4歳の女児がひき逃げされ一時意識不明の重体と
  なった事件で、道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた、同市沼沢、
  アルバイト、在日韓国人の今野美知子(本名・崔仙人)被告(61)の
  初公判が1日、山形地裁(伊東顕裁判官)で開かれた。今野被告は
  起訴内容を全面的に認め、即日結審。検察側は懲役8月を求刑した。

  検察側は論告で、「大けがを負った女児が道路に倒れ、車にひかれる危険を
  認識した上で逃走したことは極めて悪質」と指摘。弁護側は「突然飛び出して
  きた女児をはね、言葉の通じない国で恐怖から起きた突発的なもの。反省も
  している」と執行猶予を求めた。

  起訴状などによると、6月20日午後7時10分ごろ、東根市野川の市道で
  軽乗用車を運転中に女児をはね、外傷性くも膜下出血など全治約1カ月の
  重傷を負わせたが、助けずに逃走した。

  http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20091002ddlk06040022000c.html
  http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1254540639/

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まあ変態新聞は不自然さを覚えないよね。

言葉が通じない国で免許取れたんだね。裁判中にそんなそぶりも見せたのかね。
反省しているなら自白したのかね。おかしいことだらけだよね。

でも女児が無事でよかった。

70.不況時ビジネス

不況下でも元気な企業というのはそれなりにいるようだけど、
不況下になると元気になる企業はあまりいない。
プレッシャーの中でも収益を確保できるビジネスモデルを持っているということで、どっちも優秀な企業には違いない。(どっかの金融相が馬鹿な法案通せばさらに中小は死ぬだろうけどね…)

今回は後者の話。

というのも、車買取り最大手ガリバーが掘る“中古エコカー”という金脈を読んだから。

中古(リサイクル)系の企業は後者の典型的な形だ。ブランド品下取りのブランディアも好調らしい。
ガリバーは展示会等で顧客との接点を増やして成功している。ブランディアは下取りの手間を減らすことで、商品の数を増やしている。どちらにも共通しているが、中古=質の悪いものというイメージを一掃することが第一に重要なようだ。要は「今まで通りの生活水準を満たしたいけれど、どうにか安く手に入れたい」というニーズの解として中古を選ぶ人が多いということである。

リサイクルが成功しているビジネスモデルなら、環境保護の3R(Reduce,Reuse,Recycle)のもう二つはどうなんだろう。
Reduceはそのままコスト削減だわな。冒頭で言った不況時でも元気な企業。これは全ての企業の命題なのであんまり役に立つアドバイスにはならないなあ。コスト削減の成功例は枚挙に暇がないけれど、最近読んだのはエステー化学の話。
「革命は社長にしか起こせない」74歳で“出戻り”、エステー社長の執念
「自動でシュパッと消臭プラグ」を著名なデザイナーを採用して新デザインにし、体積を25%削減してバカ売れしたとか。

Reuseはどうか。ちなみにリサイクルは形を変えて再利用、リユースは形を変えずに再利用すること。当然再加工のコストがかからない分、リユースの方が環境にいい。

…何かあるか?

そもそも捨てるけど再利用できるって、廃品回収とか空きビン回収くらいしか思いつかないけど、それをビジネスモデルとして構築するのは難しいだろう。
テラサイクルみたく、商品の一部をリユースでまかなうとかがいいのかな。
あ、そういえば
いや、逆にこれがビジネスモデルになるのかな。アウトレットや農産物の型落ち品とかはこれになるのか?そうするとちょっと開けてくるかも。そういえばストウニーフィールドでは、まだ会社の規模が小さいころ、容器に入らずに余ったヨーグルトを処分するのが面倒で、近くの農場の豚の餌として格安で売っていたって話があったっけ。
これをパクってユニクロとかから余った布地をもらって加工する商売とかもありかもね。

と、ここまで書いて気づいた。
そういえば今日の知識はいくつかエコがお金を生む経営から得たものだったんだけど、書評とか忘れてたんだね。
いい本でした。エコっていうのはビジネス的視点から見ても持続的な利益をもたらすから先んじて取り組む必要があるよ、って感じの本でした。

書評(☆5つが最高)
エコがお金を生む経営
読みやすさ☆☆☆☆☆
気づき☆☆☆☆
※でも武装集団グリーンピースのことを褒め称えていたのはいただけないな。

2009年9月27日日曜日

69.転職について

前回の本読み終わった。
転職本というか、オムニバス小説みたいな感じで楽しむ本だと思う。
それでもキャリアパスというか、転職時にどういった問題に遭遇するかという意味ではいい刺激になった。

書評(☆5つが最高)
このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?
読みやすさ☆☆☆☆☆
気づき☆☆


で、ちょっと感化されて、転職コンサルタントに転職コンサルティングされに行ってきた。
今回お邪魔したのはコンサルタントの転職を支援するムービン。新橋の本社ビルはかなりわかりにくい…。
担当の方にはすぐには転職するつもりはないこと、コンサルで一生食っていくよりは事業会社の経営に携わることも考慮したいこと、経営全体を見れる戦略コンサルへの転職にも興味があることを伝えた。

いただいたアドバイスはこんな感じ。
・事業会社へ行くのであれば、事業会社での就業経験があった方がいい。だけど30後半になって初めて事業会社へ行くと給与減などギャップの大きさに耐えられないかも。
・事業会社でも経営管理(財務・監査系)か経営企画によって必要な能力は全然違うので、やりたいことがあれば先に能力面も磨いておく。
・事業会社→戦略コンサルの転職では、あまり業務の実績は気にしない。コンサル→事業会社→コンサルだとコンサル時代の実績を重視する。もちろん業界やマネジメント経験等はあったほうがいい。
・日本の戦略コンサルでは未だにフェルミ推定なんかが出される。ただ、新卒に比べて戦略的な視点(売上をあげるにはどうするか等)を見る。

あとは色んなコンサルの状況も教えてもらった。結構戦略コンサルとかは「弊社は顧客の立場に立って戦略立案から実行まで支援します」とか言葉が似偏っているが、案外住み分けができているらしい。ATカーニーが大企業を相手にしてアーサーDリトルは中小企業を相手にするとか。

まあ、総論として、転職は自分の力よりもエージェントの力を借りたほうがいい。
特にムービンは登録者は金を払わなくていいシステムなので、使って損ということはないだろう。(一応褒めておきます、Kさんw)
ただ、紹介先から金をもらうということなので、登録者はエージェントを通して就職活動をするよう制限がかかる。別のエージェントも使うなよってこと。登録企業は数多くあるようなので、登録してない企業に行きたくても一応連絡すれば何とかしてくれるらしい。

うーん。フェルミ推定って嫌いなんだよね…。
あんだけ対策本を出されているのに未だに効果を期待している人事部もちょっとどうかと思う。それでも面接で出されるならやりますよ。もちろんね。

でもその前に英語だ。

2009年9月19日土曜日

68.連休の過ごし方

重い本の次は軽めの本を読もうと思い、
このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?
を買ってみた。

連休中はちょっとキャリアについて棚卸ししてみたい。
コンサルを生業にすると決めているけれど、
成城石井の大久保恒夫さんの話とかを読むとこういう事業会社の経営もいいなあなんて思う。

とりあえず思うままに気持ちを書いてみる。
・経営上流に携わりたい。その知識をつけたい。→コンサル?MBA?
・小さな仕事でも責任を与えられて、さらに多く多くの企業を相手に仕事したい。→大規模でなく中小(SME)を相手にする方がいい?
・英語はできないが英語を使って仕事をしたい。→グローバルで出張のある企業がいい?コンサル以外の方が確率は高い?
・最終的な落としどころは自分自身の企業を経営すること。→事業会社でステップアップするよりパラシュート部隊よろしくどっかを任されるコンサルがいい?

うーむ、わからない。
少なくとも、今の会社で10年勤めたところでほとんど達成されないであろうことは確かだ。
かといって1年で辞めるのは負けた気になるので嫌w

ま、酒でも飲みつつ考えよう。
最近Jaccapopがお気に入り。

2009年9月13日日曜日

67.医者とコンサルタント

ようやくポーターの新作が一通り読み終わった…。
途中ちょっと飛ばしたけど、600ページ超は長いよ。教授。
医療戦略の本質―価値を向上させる競争は米国の医療業界がなぜ機能不全に陥っているかというお話。日本は皆保険制度があるし割とよくできたシステムではあるけれども、これを読むとまだまだな部分も多数あるということを実感した。

一貫したメッセージは一つ。患者にとっての価値=経費1$あたりの健康(アウトカム)を基準とした競争を取り入れること。

一般的な業界では、顧客への価値を基準とした競争が行われることで、効率の良い行動をとってコストを下げようとか、よりよいサービスを行おうというようなインセンティブが働いて商品・サービスが洗練されていく。また、顧客はインターネット等で情報を集め、よりよいサービスの提供者を自由に選択できる。しかし医療業界に限ってはこれらの競争が行われていない。

競争を取り入れるにあたっての障壁は大体以下の3つ。
・現行の治療成績(どれだけ治療行為を行ったか)に基づく報酬制度
・病気別のケアサイクルでなく、診療科ごとの縦割組織
・医師別の治療実績情報の秘匿性

具体的に言うとこんな感じ。
現行の(米国の)システムでは、どれだけ治療したか、治療成績に基づく保険金償還が行われているため、過剰診療が行われたり、予防やイノベーション治療を行うインセンティブが働かない。
さらに病院が診療科ごとに別の組織として分かれているため、たとえば心臓移植を行う患者は、診察のために放射線科、術前治療に内科、手術に外科、麻酔科という別々の組織にそれぞれ移らねばならず、それぞれの科の連携がとれていない。
また、担当医師がどれほど自分の病気についての症例を重ねてきたのか、その実績はどうなっているのか、治療にはいくらかかるのか、それは他の病院に比べてどうなのかというような情報が患者側に全く伝わってこない。

特に情報の秘匿性については言われてみればそうだなあ、と思った。
普通どんなサービスを受けるにしろ、事前にコストはわかるよねえ。

で、自分の業界を振り返ってみた。コンサルタントは企業の医者と言われているので、意外と共通する点も多かった。
まずは企業ごとの競争力が数値的に判断できないこと。多岐に渡ったサービスを提供できるとか構想から実行まで受け持つとか抽象的な優位性を表に出す企業はたくさんあるが、具体的に顧客にとってそれがどう役立つのかは見えない。顧客にとってみれば「自分と同じ状況だったが改善した事例がいくつあるか」というような情報のほうがよっぽど重要なのだ。
製造コストダウンを求める顧客に対し、ITや人材系のサービスも提供しているとかはあんまり関係ない話である。

また、人頭制の見積もりとなっているため、コスト対効果がどれほどあったのかを判断することができないし、それが一般的に高いのか安いのかもわからない。結果が見えないからずるずるとコンサルタントを雇い続けて経費が垂れ流されていくことも良く聞く話だ。

これらの問題点は制度によって規制されているわけではないので、一つの企業が独力で改善することも可能である。きっと気づいている人もたくさんいるんだろうけど、やってしまうと問題点が浮き彫りになってしまうために手を控えているところもあるのだろう。しかし、いつかはやらなければならないのだから、早いうちに手を打ったほうがよい。少なくとも実績に関する情報を観測・蓄積はしておくべきだろう。

今の僕はどうだろう。地域病院で事務に追われた医者みたいなもんか。
もっと腕を磨かないと、来るべき競争を生き抜くことはできないかもしれない。
勉強しないとなあ。

書評(☆5つが最高)
医療戦略の本質―価値を向上させる競争

読みやすさ☆☆☆☆(医療用語が多め)
気づき☆☆☆☆

2009年9月5日土曜日

66.政治の溝

こないだの選挙の結果を見ると、
日本には民主主義は早いんじゃないかと考えてしまう。
戦時中からメディアの煽りに熱狂する性質は全く変わっていない。
いや、戦時中は自ら奉仕するという風潮があったが、
今では「何とか他者を引きずりおろそう」「自分の苦境は誰々のせいだ」というような
負のインセンティブが強い分、民度は低下しているのではないか。

結局自己責任というとすぐにはてサの人とかが反発してくるけど、
他人に何とかしてもらおう、が第一に来ると自分の行動がワンテンポ遅れるんだよね。

ダメな状況はわかった。じゃあとりあえず今あるものを整備して、それからまずはあの曲がり角まで進んでみよう。というような意識を持っている人が極めて少ない気がする。
スヌーピーも「配られたカードで勝負するしかないのさ」って言ってるしね。
これを実現したストーリーが日経にあったので紹介。
「水俣病でメシを食え」
以下引用------
「水俣病でメシを食え」。私は常々、こう連呼しています。水俣病という最悪の公害を生み出した水俣。その水俣だからこそ伝えられることがある。そして、それが水俣という地方都市の活性化につながる――。そう考えるからです。もちろん、水俣病は終わっていません。ただ、負の遺産をポジティブにとらえることは、新しい水俣を作る第一歩になるでしょう。
以上引用------

こういう風潮を取り戻すにはどうしたらいいのか。
ああ、何か2つの問題が混在してるなあ。
「流されやすい国民性」と「強者に反発をする国民性」が問題なんだ。
どちらも思考停止という結果につながるのは同じなんだけど。

一番簡単な解決法は、選挙時に候補者の名前でなく、
候補者のマニフェストと別の候補者が書いたそのマニフェストのデメリットを並べて、
それを選んでもらうこと。そうすればそこで有権者は否が応にも頭を使わざるを得ないからね。

でも、そうしてみんなの党とかが過半数とったりしたらどうするんだろw

政治の道にちょっと興味があったけど、何かこういう選挙の結果を見ると萎えるなあ…。
国政よりも知事がやりたいんだけどね。