先日大前研一氏の講演を聴いてきた。
参加者は400名。BBT開局10周年記念ということで、
普段から大学院等で彼の講義を聴いているであろう人が主な出席者だった。BBT大学院の平均年齢が30代半ばらしいが、40代以上の方も多数来ていた。男女比は95:5というところだったか。
20代と思しき人は僕以外ほとんどおらず、ましてや素敵なOLとの出会いなど期待するだけ無駄だった。(いや、期待してなかったけど…あまり)
まあ大学院の授業料が120万/年ということを考えると当然か。BBT757chの視聴だけでも年21万だし。
ちなみに僕ももちろん会員ではないが、一般枠の抽選が当たったため入ることができたわけだ。
で、感想。
ヒジョーに勉強になりました。グローバルな話題の引き出し大杉。
発想が面白い。常時アハ体験みたいな感じ。
あと思ったより話が上手だった。(駄洒落も多かった…)
政治とヘッジファンドへの嫌悪感が見え隠れしていたのが人間臭くてよかった。
でも参加者が信者みたいでほんの少し引いた。気持ちはわかるけど。おいらも半分信者。
以下メモ。有料放送されるだろうからあえてざっくりと。
私的解釈が入っているので大前研一氏本人の意見とは相違がある可能性もあります。
(もし関係者の方から苦情があった場合は削除致しますのでお申し付けください。)
■講演
・金融危機はレバレッジを利かせた取引が横行しすぎたのが原因。ユーロは底堅いと思われていたが、ECBの力が弱く、各国への対応が遅れた。
・円高はヘッジファンドが遊んでいるだけ。政府は銀行にヘッジファンドへの入金を止めさせることが経済対策の最有力手段。
・日本人はこれからはセンスとプロデュース力が必要。専門能力はアウトソースされてしまう。
・同じ発想の人とは付き合わないほうが良い。今やYoutubeなど世界中で通じる話題がネットを通じて共有されている。
■質疑応答
1.リーダーシップはどう手に入れる?
→興味をもち、何でも試す。
2.コミュニケーションはどうとる?
→知識のGive&Takeを何年も続けよう。相手によって態度は変えない。
3.ネットワークはどう築いている?
→サラリーマンのいない所を選ぶ。大前氏はブラジルを開拓中。
4.世界で元気な国は?
→日本。混乱が2度目だし、国民は呑気なので。中国も体力は残っている。
5.世界中のお金はどこいった?
→個人資産6,000兆円はほぼ半減した。ヘッジファンドは現在は為替に流れている。そろそろ不動産に流れるのではないか。ただアメリカの住宅価格はまだ下がるだろう。
6.基軸通貨はどうなる?
→ユーロは構造的な欠陥があった。しかしEU非加盟国は自国通貨を維持できない。アジア通貨の可能性はゼロ。
7.自動車業界はどうなる?
→GMとフォードが潰れたら日本企業が経営しなければならなくなる。どうマネジメントするか。技術者は教育者として生まれ変われば良い。
8.農業はどうなる?
→農水省が農民でなく機構を守ってしまった。農家は世界中で最適地を見つけ自分たちで農場経営をすべき。他国の土地で日本の農作物を作れば食糧自給率は大幅に上昇する。
9.ITシステム構築はどうなる?
→ITゼネコン4社(どこだろう?N,F,G,Nか?)が牛耳っている。クラサバやERPをもっと使わないとだめ。役人がベンダーの言いなりになっているんじゃ、戸籍のDB化や年金の名寄せなんてできないよ。都道府県知事が成功例を作って全国に広めるのが近道か。
10.コンテンツビジネスの次は何がくる?
→Googleは技術オタクが伸ばしてきた会社だが、ビジネスの視点が足りない。これからはデータから金を生み出す方法を知っているビジネスオタクが勝つ。
11.地域開発はどうする?
→人の多いところからまず開発すべき。東京開発債券を作れば世界中から金が集まるだろう。道州制はコストダウンのためでなく、世界から金を呼び込む単位を作るためにやる。詳しいことはSAPIOやロイターに書いたから読んで。
以上。
いやー熱かった。何であんなに若くいられるんだろ。
政治に言いたいことはたくさんあるみたいだけれど、今は人材育成に全力を注いでいるらしい。死ぬ前に全部遺して行くから、とさ。
元マッキンゼー日本代表ということで、コンサルのおいらも目標(もちろん「超えるべき」ね)として、頑張らんといかんすね。よし、まずは早起きから始めよう。
あ、ちなみに講演の内容は結構最新刊と重なっているので、くすぶっているサラリーマン諸君は必読だ!
書評(☆5つが最高)
サラリーマン「再起動」マニュアル
読みやすさ☆☆☆☆☆
気づき☆☆☆☆
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