2008年3月31日月曜日

ヒマラヤ奇譚6.砂の道

ナムチェバザール(3450m)~デボチェ(3710m)まで。
途中までは平坦な道だが、プンキテンガ(3250m)を頂点に逆三角形のような形になっている。特にテンボチェ(3860m)前の上り坂はナムチェ前に匹敵する長さと傾斜なのでコーラの準備をお忘れなく。また、道が砂で滑りやすいので気をつけよう。喉が弱い人はマスクもあるといいが、ネックウォーマーなどで代用可。

1.Namche Bazar~Sanasa(1.75h)
大きな町に入ったときは出口なんてなさそうに感じるが、いざ出ようと思うと案外簡単に出れるものである。ナムチェの場合、町の真ん中の道を上に進んで行くと東に出口がある。

ナムチェを出ると崖沿いの一本道が見える。ここの景色は全コースでも随一の美しさだが、踏み外すと即死なので注意しよう。ヤクとすれ違うときは、念のため山側へ避ける。
ひたすらこの風景が繰り返される。3回くらい切り替わるとようやく次の町サナサに着く。サナサからはコーラが150Rsに値上げされているので、できればナムチェで買い物をしておきたい。
道の舗装は全て現地の人が石を運んで行う。この道では舗装代のカンパを行っているので、トレッキングを楽しませてもらっているということで気持ちの分だけ寄付しよう。

2.Sanasa~Phunki Tenga(1h)

ゴーキョピークへ行く人はここでお別れ。テンボチェへ行く人は矢印に従ってまっすぐ進もう。
平坦な道が終わろと森の中へ入る。結構急な下り坂なのでスニーカーの人は砂で滑らないように注意。シェルパは森の中にいくつも抜け道を持っているようなので、休んでいるときにちょっと観察してみると面白いルートが見つかるかもしれない。もちろん出口がわかりやすく本道につながっていない可能性もあるため、ショートカットをするときは自己責任で。プンキテンガは川沿いの小さな村で、外国人はこの辺で多く泊まっているようだった。

3.Phunki Tenga~Tengboche(2h)

ナムチェ前とカラパタールに並ぶ三大上り坂の一つ。地形上ナムチェと異なり、最後まで目的地が見えないまま登らなければならないために精神的負担は大きい。
しかし相変わらず景色は良い。また、ここら辺でヒマラヤ一美しい山(ナムチェにいたガイド談)であるAma Dablamが見える。
出現率はトキワの森のピカチュウ以下だが、運がいいと野生のポケモンHimalayan Monal Pheasant(ニジキジ)に出会えるぞ。僕は帰り道に会うことができたが、すぐに森の奥へ逃げてしまったため写真は撮れませんでした。

テンボチェにある寺院。たぶん入場有料。

テンボチェは広めの村だが店は少なく、丘の上にあるため高山病予防の高い場所への散歩ができない。これらの理由からテンボチェに着いても体力的に余裕があれば次の町まで進んでもよいだろう。

4.Tengboche~Deboche(0.5h)
テンボチェ奥の宿屋脇を進むと下り坂が見えてくる。ここがこの町の出口だ。普段は砂で滑りやすいが、雪解けの時期は砂の道から泥の道へ変化しているためさらに足場が悪い。デボチェはいくつか民家があるだけで町とは言いがたい。
4.Tengboche~Deboche(0.5h)
テンボチェ奥の宿屋脇を進むと下り坂が見えてくる。ここがこの町の出口だ。普段は砂で滑りやすいが、雪解けの時期は砂の道から泥の道へ変化しているためさらに足場が悪い。デボチェはいくつか民家があるだけで町とは言いがたい。
本道からは1ヶ所しか宿が見当たらなかった。ちなみにこの宿は一泊100Rsだが他の宿に比べ50~100Rsほどご飯が高かった。おいしかったけど。

2008年3月25日火曜日

ヒマラヤ奇譚5.川の道

モンジョ(2835m)~ナムチェバザール(3440m)まで。
川沿いを歩き、3本の橋を渡るコース。序盤のボス、高度差600mの地獄坂がナムチェ前に控えているので、しっかりと準備を整えて行こう。特に糖分と水分をケチるとヘリで強制送還されてしまうので注意。ここを抜けられればとりあえず体力的に問題はありません。

1.Monjo~Jorsale(1h)
サガルマータ国立公園入り口の検問所があるので、TIMSと1000Rsを用意する。口頭でどこまで行くか、何日間くらい予定するかといったTIMS取得時と同じような質問をされた。受付には2人くらいが座っているが、別の旅行者を応対してると普通に無視してしまいがち。ナムチェで再度チェックがあり入園料を払っているか証明しないといけないため、きちんと入園許可を得よう。

国立公園入り口からはやや急な下り坂。
コース1本目の橋を渡ったところにジョラサレ(2740m)がある。

ここにある橋はワイヤーの吊り橋で、初めはちょっぴり恐いかもしれないけれども、後になるとベニヤの橋とかになるので安心して渡ってよい。でも後ろからヤクや他の旅行者が来ると結構ゆれるので落ちないように手すりをしっかり持って進もう。

2.Jorsale~Larja Bridge
ジョラサレはナムチェ前の最後の店なので、飲み物が500ccをきっていたら購入しておくと良い。上り坂用にコーラ(150Rs/500cc)を買っておくことをオススメします。
2本目の橋を越えたところから川のそばを通るのだが、川沿いは歩くべき道がわかりにくく、ここで初めて迷った。基本的にヤクのうんこを辿ればよいので、どっちに行けばいいか迷ったらうんこが多いほうを進めばよい。千里の道もうんこからだ。
3本目の橋が見えたら、地獄坂のスタートなので心してかかろう。そこがLarja Bridgeだ。

3.Larja Bridge~Namche Bazar
何度も言うが、水分と糖分はきらさないように注意しよう。僕は糖分を全くとらずに坂に挑んでガス欠になり這うようにナムチェ入りしたが、コーラ1本飲めば多分大丈夫だっただろう。
地図上では大した距離には見えないが、大きな高度差を越えるために螺旋階段のように行ったり来たりするため実際は地図上の距離の3倍くらい歩く必要がある。手元の記録ではBenkarからNamcheBazarまで4.5hかかっている(ガス欠により最後の1kmで2時間くらいかかっているためきちんと準備していけばもっと短時間で行けるはず)。

ナムチェの最初の民家付近で国立公園入園料を払ったかのチェックがあるため、TIMSと入園料の領収書を見せよう。パスポート(のコピー)提示を要求されている人もいた。

ナムチェは今回のコースで最大の町なので、ありとあらゆるものが買える。
ATMはこれ以降ないため、充分な現金を用意していない場合はナムチェで下ろそう。しかしクレジットカードから引き落としたら手数料として10%取られた。つまり10000Rs下ろしても9000Rsしかもらえないということなので、お金はできればカトマンズで用意しておきたい。1日2食でも1000~1500Rs/dayはあると安心。

ロッジの宿泊費は協定でも結んでいるのか、どこも200Rsだったが、唯一僕の泊まったところ(写真。名前は失念。ナムチェロッジとか何のひねりもない感じ)は100Rsだった。シャワー付き個室だと15USDというところもあったが、普通のロッジでも共用シャワーを200Rsで使わせてくれるので敢えて高い場所に泊まる必要はない。もしヒマラヤまで来て日本と同じ生活水準を保ちたいという方はホテル・エベレスト・ビューというホテルがあるので探してみよう。もちろん値はかなり張る。

ロッジが決まったら、ナムチェは広いので荷物を置いて色々歩き回るといい。高山病防止のためにも、とりあえず見える一番高い場所まで登ってみよう。

おそらくどこをスタートしてもナムチェに1泊はすると思う。ツアーなどでは高度順応のためにナムチェで2泊することを勧めているが、僕は待つのが嫌いなので1泊で出発した。翌日(トレッキング開始3日目)にはパンボチェ(3930m)まで進んだが高山病の影響はなかった。もちろん個人差があると思うので進退は自己責任で決めてください。

2008年3月22日土曜日

ヒマラヤ奇譚4.森の道

ここからは実際のトレッキング記録と合わせつつ各行程の紹介します。
コースの質別に名前をつけてますが、全てナナセの命名で実際は通じないので注意。

ルクラ(2840m)~モンジョ(2835m)まで。
FFでいう初心者の館。
平坦な道や緩やかな下りが多く、アップダウンも短いまさに足慣らしのためのコース。でもその分帰りは一番きついコースなわけだけれど…。
道の細いところでヤクや大荷物を背負ったシェルパと出会ったら道を譲ろう。

カッコ内は所要時間(行き/帰り)

1.Lukla~Phakding(2.5h)

ルクラ空港を降りると特にチェックなどなくすぐトレッキングを開始できる。
ルクラから水が50~100Rs(per1L)まで跳ね上がる。荷物に余裕があればカトマンズで買っておくとよいかも。
30分から1時間に1回くらいのペースで町があるのでこまめに休みながら行けるが、町に入って1件目のお店は基本的に物価が高いので、喉が渇いていても2,3件目まで値段を聞いてから買うようにしたい。

しばらく下りが続くので緑や川のせせらぎなどを楽しみつつ、まずは自分のペースをつかもう。
Phakdingは割と大きな町なので、疲れていたらPhakding(2610m)で一泊してもよいが、ファーストフライトであれば時間にかなり余裕があると思われるのでもっと進めるはず。

2.Phakding~Benkar(2h)
ルクラに午後着であればBenkar(2630m)くらいまでしかいけないか。

ちなみに僕の初日宿泊先。川のそばで一泊いくらか聞いたら1000Rsとか言ってきたので、無理と帰ろうとすると50Rsでいいとのこと。まさかの95%OFF。ただし水は1L120Rs。
カトマンズからルクラまででも1000m以上の高度差があるので、人によっては高山病の症状が現れる。暖かいものを飲み食いしよう。

3.Benkar~Monjo(2h)
ファーストフライトでも初日にこれ以上は行かない方が良いと思う。理由はここから先の道がきついから。Monjoの店はどれも綺麗だった印象。帰りに泊まったところ(100Rs/泊)は僕が見た中で唯一トイレに洗面台がついていた。
Monjoに入る前に少し急な坂があるが短いので耐えよう。

行程のいたるところにこのようなマニ石がある。時計回りで歩くのが礼儀らしいが現地の人も結構無視していたので、頭の片隅に記憶しておけばよいかと。

ヒマラヤ奇譚3.参考サイト

トレッキングへ行く前に参考にさせてもらったサイト一覧。
※サイト管理者様へ
無断でリンク先を提示させていただきました。もしそういった行為が禁止でしたら大変お手数ですがコメントで指摘していただけると幸いです。

Himarayan Activities
大手ツアー代理店。最新情報はここが早いです。
ネパールトレッキング情報
トレッキングに関する基礎情報。リンクも充実。
登山が趣味ならエベレストでしょ
情報量のすごく多いBlog。
格安海外旅行術 びんぼっ旅くん カラパタール編
日記形式で雰囲気がわかりやすいです。
mayugeのヒマラヤ・トレッキング日記
mayuge様のトレッキング日記です。写真が多くて見やすいです。
世界のぞき見珍道中 ネパールヒマラヤトレッキング編
詳細な地図つき。ゴーキョピークへ行く方は必見。

2008年3月20日木曜日

ヒマラヤ奇譚2.トレッキング中の注意

トレッキング中に注意したいこと。

1.高山病
高山病についての詳しい情報は他サイト参照。要は酸素分圧が低くなって体調が悪くなることです。僕の場合4900m以上では常に頭痛がしていた。一度嘔吐したときは一旦300m降りたが、その後登るとやっぱり頭痛がぶり返したので、順応にかかる期間はひとそれぞれの模様。暖かいものを飲食すると一時的に収まるので、紅茶やホットレモンをこまめに飲みつつストーブ前で待機していよう。
水分を摂取すると良いらしいが、現地の人曰く冷水は逆効果らしいので、タトパニに粉末ジュース(なければダイニングにある塩)を溶かして飲むと良いと思う。安いし湯たんぽにもなるしタトパニは偉い!
また、睡眠中は呼吸が浅くなるため高山病がひどくなりやすい。午前中にトレッキングが終わっても部屋で休まずに散歩しよう。
diamoxという高山病の薬が効果があるとされている。カトマンズの小さなPHARMACYでも購入できる。10錠100Rsくらい。副作用として四肢末端の痺れが出ることもあるので注意。

2.おトイレ
レストラン(ロッジ)の付近に電話ボックスより少し大きいくらいの小屋があればそれがトイレです。普通は穴が空いてるだけ。グレードが上がると汲み水があったりするが紙はないので各自持参する必要あり。

3.食事
これをケチって2日目ナムチェ前の坂で死にかけた。水分も大事ですが、糖分がかなり重要。
トレッキング中は思った以上に体力を消費するため、普通に米とスープの朝食を摂って出かけると坂道の途中でガス欠になる。ホントに10m歩いただけでへたってしまう。(今思えば高山病の影響もあったのか?)これはいくら水分をとっても回復しないので、エネルギーを補給しなくてはならない。
しかし、炭水化物がエネルギーに転換されるまでには約3時間必要らしい。http://fujishita.suzupower.com/?day=20080301
糖分は摂取後即エネルギーに変わるため、一定量持ち歩くと重宝する。特に坂道前では摂取するのとしないので大きく差が出た。個人的には水分糖分が豊富なコーラがオススメ。水よりも高価(500mlで150~250Rs)だが、2日目の教訓から地図上で坂を見つけたときは常に買っておくことを心がけたので、以降ガス欠はおきなかった。

ヒマラヤ奇譚1.トレッキング装備

トレッキングに必要な装備一覧は参考サイト参照。
ここでは装備選びについてナナセが考慮した点を記します。
安上がりで済ませる場合は以下3点を有効活用しよう。

1.アウトレット・バーゲン品を購入する。
これは基本。デザインにそこまでこだわらないのであれば積極的に利用すべし。
都内であればアウトレットはラフェット多摩(南大沢)、
バーゲンはL-Breath(新宿・御茶ノ水)が便利でした。

2.その他スポーツ用品で代用する。
冬山装備はスキー用品で代用できることが多い。スキーウェアは防水透湿性も高く、機能面では登山用品を凌ぐ部分が多々ある。しかもシーズンオフによる型落ちも早いので倹約家にはオススメ。

3.女性物も見る。
身長175cm以下であれば女性物コーナーも見てみるとよい。登山をする女性は人口統計的に少ないのか、男性物に比べ値引きが早い。在庫の色数も豊富です。ただ、袷が逆なのとサイズが一回り小さめなので、必ず試着して購入を考えること。

参考までに僕の持っていった主要装備。モンベルが多いのは正規店(ラフェット多摩)が近くだったためです。
・ドロワットパーカWomen's(モンベル) \15,000-
アウトレット品。トレッキング時のアウター。初日に小雨が降ったので防水性は役にたったけれども、透湿性はそこまで気になりなかった。暑ければ脱ぐし。
・フードなしダウンジャケット(アシックス) \6,000-
バーゲン品。寝るときとロッジ滞在時や散歩時使用。
・スキー用フリース(IGNIO) \2,000-
トレッキング時の中間着。化繊。アルペンだかで買った。
・ジオラインEXP(モンベル) \5,700-
4000m以上でのインナー。これだけは定価。日常生活でも使える。
・スキー用パンツ \4,900-
バーゲン品。4000m以上からタイツの上から直ばき使用。
・ゴアテックス靴(モンベル) \12,000-
雪解け時期や沢付近はぬかるんでいるので防水性は大事。5000m以上では足先が結構冷えたがこれはしょうがないか。岩場を歩くのでソールは厚い方がいいかも。
・#2ダウンシュラフ(モンベル) \18,000-
アウトレット品。3月でも-10℃までは対応できた方が良い。ダウン着てタトパニ抱えて眠れば特に寒さは感じず。単独なら中綿はダウンでないと重量負担が大きいかも。
・ザック(JackWolfSkin)
50L以上は必要。友達から借りたので正確なサイズはわかりません。
・ミトン(モンベル) \3,500-
スキー用手袋の上にはめます。なかったら寒いけれどそこまで必要でもなかったかも…。ザックの開け閉めが面倒になるので5本指タイプの方がよい。とりあえず4500m以上では氷点下なので素手だけはやめよう。
・ネックウォーマー(IGNIO) \900-
埃っぽいときはマスクになるし、もう少し上に引き上げれば耳あてにもなって便利。
・登山用靴下(モンベル) \2,600-
ウール製。厚手の靴下が予備含め2足は必要です。ただ低地では暑すぎるので普通の靴下もあればよかった。
・その他インナー \3,000-
近くのスーパーで購入。リーマンがスーツの下に履くタイツ+肌着2着ずつ。全部化繊。

ニット帽はカトマンズやナムチェで買える。(100~200Rs)
お土産にもどうぞ。

杖はかさばるけれど、ヤク使いの少年から竹の棒をタダでもらったときはかなり頼りにしました。(翌々日なくしたので新しいのを買って返しました…)
1本安物でもあった方がいいかも。スフィンクス流に言うと足が一本増えるわけだしその分負担は減る。
ナムチェでただの木の棒(攻撃力2くらいの)が100Rsで買える。家の洗面所とかでのれんを下げているつっぱり棒とかでも代用できるか…も?

カラパタール単独攻略

卒業旅行で3/3~3/14にかけてトレッキングをしてきた。
目的地カラパタールにも行ってきたので、それまでの行程をいくつかに分けて掲載する。
標高は手元にあるNepaMaps EVEREST BASE CAMPを参考としている。

トレッキング装備
トレッキングへ行く前に。
トレッキング中の注意
高山病についてなど、知っておくと良いと思われる情報。
参考サイト
参考にしたサイト様。
コース攻略1.森の道
ルクラ(2840m)~モンジョ(2835m)まで。
コース攻略2.川の道
モンジョ(2835m)~ナムチェバザール(3440m)まで。
コース攻略3.砂の道
ナムチェバザール(3450m)~デボチェ(3710m)まで。
コース攻略4.風の道
デボチェ(3710m)~分岐点(4190m)まで。
コース攻略5-1.蛇の道
分岐点(4190m)~ペリチェ(4270m)~トゥクラ(4620m)まで。
コース攻略5-2.鷹の道
分岐点(4190m)~ディンボチェ(4410m)~トゥクラ(4620m)まで。
コース攻略6.静かなる道
トゥクラ(4620m)~ゴラクシェプ(5140m)まで。
コース攻略7.空の道
ゴラクシェプ(5140m)~カラパタール(5550m)まで。