2008年7月27日日曜日

12.佐藤可士和という人物

僕はデザインにこだわった品物が好きだが、どうにもクリエーターという職業は自分から遠いものに感じていた。

佐藤可士和氏を知ったのは何年か前にやっていたトップランナーだったか。自分からテレビを観ることはないので、どこかで流して聞いていたのだろう。
このときは所謂クリエーターっぽく細部にこだわっている人なのだなあという印象を持っていた。

そして最近タクシーの中で流れていたラジオで彼が話していた。
どこかの幼稚園のデザインをしたときの話をしていたのだったが、「幼稚園そのものを最大の遊具にする」というコンセプトが非常にわかりやすく、数分しか聞いていないにも関わらず何故かひどく印象に残った。

そう。彼はまず顧客の要望に合ったビジョンを設定し、コミュニケーションをとりながら完成させていくのだ。まさにコンサルタントの仕事と同じではないか。
失礼な話だが、クリエイターというものは作ったものを顧客に買ってもらう立場で、感性と才能に任せて思うままに作るものだと考えていた。Appleなどはその最たる例だろう。(勿論Appleにビジョンがないわけではない。むしろスティーブ・ジョブズの類稀なビジョン設計力がブランドイメージに大きく貢献しているのは言うまでもない。)

ともかく、その「クリエイターわがまま論」は今週のPRESIDENT(2008/8/1号)によって覆される。

以下引用
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僕は作家的な態度で仕事をしているアートディレクターではありません。発注した人に納得してもらったほうがそのブランドにとっていいと思っています。ただし、(中略)いくら「変えてくれ」と言われても、よくないと思ったら、相手にその旨を伝えて、とことん議論します。

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引用終わり

発注者がいるということで画家や作家は異なるのかもしれないが、
少なくとも佐藤氏は顧客に敬意を払い、自分の能力を活かして如何に顧客満足度を高めるかという意味で、コンサルタントとして学べる点があるのではないかと思った。

まずは「佐藤可士和の超整理術」を買って部屋の掃除から始めようかなあ…。

あれ?書評によるとこれは掃除の本ではないみたい。

2008年7月19日土曜日

11.読解力

ブログを辞めるつもりはあんまりないが、どうにも書くのが億劫になってしまう。

うちの新入社員はあまり本を読んでいないようだ。
最近読んだ本と言う題で1min.プレゼンを行ったとき、1年前に読んだ本とか大学に入ったときに読んだ本などが出てきて驚いた。

かくゆう僕もそこまで本を読むわけではないが、
それでも学生のときから月1~2冊は読んでいた気がする。
久しぶりに会ったサークルの同期に聞いてみると彼は月10冊は読むらしい。

まあ多読と精読どちらがよいかという議論はおいといて、
やっぱり読書は大事だと思う。

時間のないビジネスマンにとって、読書はいかに効率的に知識のエッセンスを抽出するかが
本を読み勧める上での鍵となる。仮にそれを読解力とする。

例えば、欲しい情報「12345」があるとき、
読解力がない人間は12345という欲しい情報そのものが見つけるまで探し続ける。
読解力があれば「126734895」という並びからでも情報を得ることができる。さらに「123678」という情報から残りの45を推測することもできる。

インターネット上の情報が非常に増え、全く同じ情報を探すことも可能になったからこそ
読解力が低下するという先進国的なジレンマなのかなあ。

さらに、昔は2chで聞けば「ぐぐれ」「質問スレでテンプレにのっとって聞け」などと手厳しく返されたものも、今では教えてgooやYahoo!知恵袋などで善意ある人が返してくれるようになった。同じような質問が乱立することもしばしばだが、きちんと回答されている。
「富士山に登りたい」で検索すると273件ヒットする。(08/07/19現在)
そもそもこういう質問の仕方がまずアウトだが、仮に装備について知りたいのであれば、本屋やスポーツ用品店に聞けばすぐわかるし、googleで調べれば3分もかからない。

読解力がない人間が増えるため、出回る語彙も必然的に少なくなっていく。
歌の歌詞も陳腐でストレートになってきているし、
ケータイ小説のように気の向くままに書いた文でも、読み手も読み流しているために成立してしまう。小中学校の裏サイトなんかも、語彙がないために表現はどんどん過激になってしまい傷つく生徒が増えたりしているのではないかしら。

日本人は元々曖昧な言葉ではぐらかすことが美徳だったりもしたので(お連れ様の方は~の「方」みたくね)、
少なくとも一般的な語彙が身につく程度には本を読んでほしい。そして読解力も身に付けてほしい。

まあ、頭が回るようになると政治家や弁護士みたく適当な言葉でのらりくらりとかわすことだけが上手くなったりもするのだけれど。

それは別の話。

ちなみに僕が最近読んで面白かった本はこれ。

年金制度の成り立ちから、年金と税金と生活保護の問題点、海外と日本の年金制度の相違点や学ぶべき点についてわかりやすく書かれている。
年金制度が破綻しているとは良く聞かれる話だが、具体的に何が問題なのかがよくわかる良書。