2008年9月27日土曜日

17.麻生太郎という人物

麻生内閣の支持率は極めて低いらしい。
個人的には自由と繁栄の弧を読んでから麻生さんを高く評価しているので、是非とも日本を良くしてほしい。

どうも麻生太郎さんはマンガ好き、失言という部分が(マスゴミの情報操作かわからないが)過剰にクローズアップされているが、その本質はプレゼン力だと思う。

前の総裁選でも感じたが、麻生さんは相手に合わせて数字を出しつつ論理的に説明をしてくれる。今回の総裁選では衆院選ももくろんでいるのか曖昧な言い回しが多かったけど…。
この能力は国際社会における日本の立ち位置をはっきりさせるために、総理になくてはならない能力なのだが、言っていることがわかりやすいがために批判もしやすくなっている。

前総理は曖昧模糊な発言で何をしたいかわからなかったところもあるが、
少なくとも麻生さんにはビジョンとプロセスが見えている。
重要なのはそれをどう実現させるか。周りをどう巻き込むかである。
当然国民だって野党みたいに批判だけしてればいいってもんじゃあない。
「自分の負担は軽く、でも生活は楽に」なんてことは絶対に無理なのだ。
そういうと必ず政治家や企業の社長は甘い汁をすってるじゃないかという発言があるけれど、今回は触れない。

まー自民党は死に体なんだから一枚岩にならなきゃやっていけないはずなんだけど、
一部の政治家はこの状況でも現状維持をしようとしている。
コンサルやってても感じるが、過去に大きな失敗をしたことがない人は現状維持をとりたがるものなのかなあ。
こういう構造的な問題は一気に変えないと自己修復してしまうのだが、
今は一気に変えるだけの体力がないから悪化を見過ごすことしかできない。嫌な話だね。

ともかく大半の政治家の焦点は衆院選。
大きな失敗をせずにそれなりな成果を求められる現内閣はかなりのプレッシャーだろう。
とりあえず一手目の内閣布陣は成功だと思う。鬼門の農相には石破氏、経済・金融には与謝野氏・中川(酒)氏でフォロー。(経産相はどうにかできなかったのか…)
現状が瀕死なだけに打つ手は色々あるが、順番が大事。

僕が総理だったらとりあえず現状を公開して前総理のせいにするねw

僕らにできることは関心をもち、選択することだけ。
テレビを見て批判するだけじゃなくて、自分の頭で考えないとね。

何か今日の記事は石田衣良みたいな書き口だなあ。

書評(☆5つが最高)
自由と繁栄の弧
読みやすさ☆☆☆☆
気づき☆☆☆☆

2008年9月15日月曜日

16.世界同時

FXの話。

株のときもそうだったが僕は損切りが苦手だ。そのくせ利確幅は小さいので1回の負けは10回くらい勝たないと追いつけない。
8月の口座残高は
15万→7万→13万→10万といった感じ。

8月から円高基調だったので(あと最初にロングで大損したので)
先週まではSポジ主体でちびちび稼いでいた。

ところが先週金曜日のまさかの欧州大上げでまたも大損。
原油も下がってるからユロドルが上がるわけないと思っていたんだけど…。

で、今日は休みだったからSポジをずっと持っているだけでお金が舞い込んでくる。。。

ということはわかっていたのに。やっぱりすぐ利確しちゃうんだよなあ。

とりあえずFXを1月やって学んだこと。
これから始めようと思っている人は僕と同じ失敗はしないで欲しい。

・どんなニュースよりもトレンドが重要。指標はサプライズじゃなければあまり当てにならない。
・ハイレバは気が気でなくなるので止めたほうがよい。
・ポンドは殺人通貨w

3番目はガチ。
でもついついポンドに手を出してしまうんだよなあ。スプレッド5銭なのに。

2008年9月6日土曜日

15.法人税撤廃

久しぶりに良書を読んだ。

ざっくりと説明すると、
高度成長期には資本主義と民主主義が均衡しながら発展していたのだけど、
生産性が高まったりグローバル化が進んだりして、
消費者や投資家が簡単により「お買い得」なものに流れるようになると、
お金が一番の資本主義の勢いが強まってしまったという話。

お金のために動く資本主義では、コストを下げて利益を増やす人がえらい。
でも、その影で新興国に労働力が移管することで自国の失業率が減ったり、
性や暴力がメディアに氾濫したり、市民が第一の民主主義が失われかけているという事実もある。

一貫しているのは、投資家・消費者としての自分(株価上げろー、安いの大好きー)と
労働者・市民としての自分(福利厚生増やせー、環境保護しろー)がジレンマを起こしているということ。
しかも、自分ひとりが高潔さをもって資本主義に反対しても、残り何億人もの投資家が現状を維持してしまうため、結局自分ひとりが損をしてしまう。全員が同時に他のみんなの利益も考えるようなグランドクロス的なシンクロが起きない限り、この状態は解消されない。

問題はシンプルだが根深い。

筆者が主張しているのは、資本主義の隆盛によって法人があたかも一人の市民のような権利をもってしまったことが根源だという。
つまり、税金(法人税)を払い、その分権利も主張すること(もちろん裁判も)が可能となっている。そしてその大きさは一人の市民よりもずっとずっと大きい。だから企業が政治に介入してくるし、政治かも市民を守るよりも企業を守るほうへ動いてしまう。

当然いくつか解決策を提示しているのだが、それは読んでのお楽しみ。

でも一つだけ紹介。それがタイトル。
法人税の撤廃をすることで、企業は無理な買収などで利益を抑えようとはせず、そのまま投資家への配当に流れる。さらに投資家からは個人として所得税を取るため、税金の公平性も保たれる。(企業に40%の税金をかけていると、100万投資している人も100億投資している人も同じだけ払っていることになるから現状は不公平といえるよね)

ここからは個人的な意見だけど、法人税を撤廃は本当に可能なのかしら。
もともと日本は法人税が諸外国に比べて高いから、海外へ企業が進出してしまっているという批判を受けていた。
でも法人税が下がると企業の利益が海外投資家へ回ってしまうため、やっぱり日本のお金が海外へ流れてしまうんジャマイカ。でも日本がタックスヘイブン化するわけだから、資本留保地としてお金が流れ込む可能性もあるのか。うーん、どっちがいいか誰か試算してくれないかなあ。

ともかく、勝間和代さんもオススメしているが、この本は個人的に2008年暫定1位。たぶんこれ以上の良書は今年はお目にかかれないと思う。

こんな人にオススメ↓
・地元の商店街が潰れるのをみるのは嫌!でもついついネットショッピングしてしまう…。
・コンビニとかはドア開けたままガンガン冷房きかせているけど、エコじゃないなあ。でも暑いのは嫌!
・失業者がどんどん増えるのはなんか嫌。でも自分の投資している会社が使えない社員にばんばん給料を上げるのはもっと嫌!

書評(☆5つが最高)
暴走する資本主義
読みやすさ☆☆☆
気づき☆☆☆☆☆

追記:
著者のロバート・ライシュ氏はノーベル賞受賞者のポール・クルーグマン氏に批判されているようですね。クルーグマンの本も読んでみよう。