うつ病みたく名前ができたことによって病人が増えたのかもしれない。
てことでGWはごろごろしよう。だって五月病なんだもん。
利己主義という気概ーエゴイズムを積極的に肯定するー
最近読んだ本。自分は利己主義だと考えているのでこの本は前々から読んでみたかった。
日本で発売したのは去年だが、アイン・ランド女史の1960年代のエッセイをまとめたものなので、真新しいことは書いてない。まあ思想の本なので特に新規性が求められるわけではないのだけれども。
著者の考え方は基本的に3つの主義に集約される。
・客観主義
・自由主義
・個人主義
これらを合理的に考える人間を利己主義としているわけなのだ。逆にこれらとは逆の主観主義・社会主義・集団主義というような利他主義的な考え方は徹底的に批判されている。
ざっくりと僕の主観でまとめると
人間は偏見や先入観を持たず、全て自分の利益になることを目的として行動しなさい。
利益は全て自らの生産したものとの釣り合うだけの物との交換によって成り立たなければなりません。自らが獲得するだけの価値がないにもかかわらず何かを欲しがるのは略奪者と寄生虫だけです。
これらから個人の権利を守るために政府は働かなければなりません。逆に政府が個人の権利に介入することはあってはなりません。
こんな感じかしら。
利他主義が薦める滅私奉公をいくら続けても自分自身が幸せにはなれないよという考えが割と好き。合理主義者は自らの価値と対象の価値を判断し、身の丈にあわない欲望は持たないというのも自分の考えに近い。やっぱり僕は利己主義者なのだ。
ただ、かといってランドの勧めるような超自由主義(政府は暴力を戒めて法と秩序を保つ以外は何もしなくていいよ的な考え)は納得がいかない。1960年代は社会主義より資本主義だよねーみたいな感じだったのかもしれないが、21世紀はその悪いところが顕在化してきているからだ。
もちろん僕は社会主義者ではない。法人税を挙げろとか、弱者に金をもっと回せとかいうような政党は大嫌いである。
ほんとーーーに傲慢な物言いだが、自分の思想を言葉にしてみるとこうなる。
弱者は社会に寄生すんな。自分で現状をよくしようとしなさい。
強者は弱者から搾取すんな。必要以上に資産が貯まったら還元しなさい。
このような社会を成立させるには、まず知性と合理性を全ての人間が身に付ける必要がある。
また、弱者でいる方が楽な世の中の不公平を是正する必要がある。
現代社会は金持ちが悪いような風潮が(自分たちは高所得者なのに)マスコミのせいで広まっているが、病巣は基本的に弱いところにできやすい。ランドの言葉を借りるなら「公共すなわち私」のために政府にたかる輩が多すぎるのだ。
と、読みながら色々考えることができるなかなかの良書だった。
が、如何せん読みにくい。彼女に物書きの才能はあまりなかったようだ。
書評(☆5つが最高)
利己主義という気概ーエゴイズムを積極的に肯定するー
読みやすさ☆☆
気づき☆☆☆
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